Big4（大手監査法人）でのキャリアは専門性が高く、市場価値も非常に高いとされています。しかし、監査やアドバイザリー業務から外資系の「事業会社」へ転職する際には、意外にも苦戦する方が少なくありません。

特に、面接で不合格となった際に「なぜ落ちたのか分からない」という声もよく耳にします。

今回は、Big4から事業会社への転職を目指す方に向けて、面接で気をつけたいポイントや、事前に押さえておくべきコツをご紹介します。

コツ①：最初は“学ぶフェーズ”と心得る

事業会社に入ると、まずは会社の業務フロー、ERPシステム、社内ツール、意思決定プロセスなどを一から学ぶ必要があります。また、営業部門や他部署とのやり取りを通じて、数字の背景を理解し、それをレポートとして説明することも求められます。

つまり、「学ぶ姿勢」があるかどうかは、面接で非常に重要な評価ポイントとなります。

「入社してすぐに貢献できる」というよりも、「入社後にしっかり吸収し、徐々に価値を発揮していく」という意識を持ちましょう。

コツ②：初回の転職では大幅な年収アップを期待しすぎない

Big4出身者は給与水準も高いため、事業会社に転職する際に年収アップを期待する方も多いですが、最初は「会社が自分に投資してくれる期間」と考えることが重要です。

最初の1年間は吸収と適応のフェーズ。その努力が認められて、1年後の昇給や昇進に繋がるという中長期的な視点を持ちましょう。

コツ③：学ぶ意欲・協調性を強調する

面接では、「とにかく成長したい」「同僚や上司からたくさん学びたい」というスタンスを前面に出すことが大切です。

在宅勤務制度などの働き方に関する希望は、入社後に信頼関係が築かれてから相談するのが賢明です。最初の段階では、「出社して社内のことを積極的に学びたい」という意欲をアピールしましょう。

コツ④：社内外とのコミュニケーション経験をアピール

事業会社では、数字を扱うだけでなく、営業や他部門と連携して「数字の裏にあるストーリー」を理解し、伝える力が求められます。

• チームメンバーや上司との連携

• クライアントや外部パートナーとの調整

• プロジェクトマネジメント経験

など、「対人コミュニケーション力」を証明する具体的なエピソードを面接で用意しておくと効果的です。

コツ⑤：年収の話より「成長機会」を重視する姿勢を見せる

面接で希望年収を聞かれた際、「何を学びたいか」「どんな経験を積みたいか」にフォーカスした回答が好印象です。

たとえば：
「将来的にFP&Aとしての視座を広げたいので、そのためにまずは経費管理や予算策定の業務をしっかり学びたいと思っています」

といった回答が、意欲と将来性の両方を伝えることができます。

まとめ

Big4から事業会社への転職は、確かにステージが変わる大きな挑戦です。ですが、正しい心構えと戦略を持って面接に臨めば、あなたの専門性とポテンシャルは必ず評価されます。
下記のポイントを意識して、面接に挑んでみてください！

• 入社後はまず「学ぶ」期間だと理解する

• 年収アップよりも経験値アップを意識する

• 学ぶ意欲と協調性を前面に出す

• コミュニケーション能力をアピール

• 面接では「何を得たいか」にフォーカスする

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