外資系企業では一般的な「リファレンスチェック (Reference Check)」。
名前は聞いたことがあっても、具体的にどのようなプロセスなのかよく分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、リファレンスチェックの基本的な内容や、そのメリットについて詳しく解説します。

1. リファレンスチェックとは？

リファレンスチェックとは、採用候補者の過去の職務実績や勤務状況を確認するために、前職の上司や同僚などから直接ヒアリングを行うプロセスです。職務経歴書の内容に相違がないかも確認するため、信頼性の高い採用判断を支える重要なステップです。

2. リファレンスチェックはいつ行われる？

実施のタイミングは企業によって異なりますが、一般的には選考過程の最終段階や、オファーレターの前に行われます。
キャリアスカウトジャパンがリファレンスチェックを行う場合、オファーレターを受け、候補者がオファーを承諾する意思がある場合にのみ実施しています。

3. リファレンスチェックを依頼する相手は？

通常、リファレンスチェックは現職または前職の上司に依頼するのが理想的です。ただし、現職の上司に依頼しづらい場合は、上司が把握していない側面を知る同僚に依頼することも可能です。自分の働きぶりをよく理解している人を選びましょう。

4. リファレンスチェックを行うのは誰？

リファレンスチェックは企業自身が行う場合と、エージェントが代行する場合があります。キャリアスカウトジャパンでは、ほとんどの場合、弊社の担当コンサルタントが企業に代わってリファレンスチェックを行います。

5. リファレンスチェックの方法

リファレンスチェックの方法にはいくつかのパターンがあります。

• エージェントが行う場合
  候補者から紹介されたリファレンス先に、エージェントが連絡を取り、いくつかの質問を行います。その結果をレポートにまとめ、企業に報告します。キャリアスカウトジャパンでは、リファレンス先への負担を軽減するため、15分程度のお電話で完了します。

• 企業が行う場合
  企業が直接行う場合も、基本的なプロセスは同じですが、ビデオ通話や書面での回答を求めるケースもあります。通常、15～20分程度を目安にしておくとよいでしょう。

6. リファレンスチェックの内容

リファレンスチェックでは、主に候補者の職務経歴書に記載された内容の正確さや、勤務態度、実績について確認が行われます。
特に、候補者が前職でどのような成果を上げたのか、チームや上司との関係性、コミュニケーション能力などが問われます。
キャリアスカウトジャパンが実施する際は主に、勤務期間の確認、業務内容・実績についてのヒアリング、長所・短所を確認します。

7. リファレンスチェックのメリット

リファレンスチェックは企業側だけでなく、転職者にも大きなメリットがあります。

• 転職者にとってのメリット
  上司や同僚から良い評価をもらうことで、転職先の企業に好印象を与えることができます。面接だけでは伝わらなかった自分の強みや実績を、リファレンスを通じて企業側に伝えるチャンスです。

• 企業にとってのメリット
  特にシニアレベルの採用では、企業にとって大きな投資となります。リファレンスチェックを通じて、採用候補者が会社に適合し、成功する見込みがあるかどうかを再確認できます。

リファレンスチェックは、採用プロセスの中で重要な役割を果たします。
企業が候補者の実績や強みを理解することで、候補者が最大限にパフォーマンスを発揮できる環境を提供しやすくなります。
また、リファレンスチェックによって内定が取り消されることを心配される方もいますが、特別なトラブルがない限り、問題なくスムーズに進むケースがほとんどですので、ご安心ください。