比較しているうちに逃してしまう?選考中の候補者に「待っていてもらう」ための工夫とは
採用活動で優秀な人材に出会えた時、すぐに決定できずに他の候補者と比較検討をしているうちに、その人材が他社に決まってしまった——
そんな経験はありませんか?
特に外資系の中小企業にとって、貴重な人材との出会いは「一度きり」のチャンスであることも少なくありません。
本記事では、選考中の候補者に「この会社で働きたい」という気持ちを持ち続けてもらうためのポイントをご紹介します。
目次
【実例】理想的な人材を比較検討中に失ったケース
ある企業では、非常に優秀な候補者に出会うことができました。職務経験・人柄ともにポジションにぴったりで、社内でも高評価。
しかし、海外の責任者から「あと2〜3名の候補者も見て比較してから判断したい」という要望があり、追加の人材を探すのに時間がかかってしまいました。
その間に、最有力候補だった方は他社での内定を受け、転職が決定。
「選考の途中で候補者がいなくなってしまう」という事態が起こってしまったのです。
なぜこうなってしまったのか?
最大の要因は、企業側から候補者への「フォロー」がなかったことです。
「この会社は自分に本当に興味を持ってくれているのか」
「このまま待っていても良いのか」
そうした不安に対し、何のリアクションもないままだと、候補者の気持ちは自然と離れてしまいます。
選考中こそ大事にしたい「気持ちをつなぎとめるひと工夫」
リクルーターは候補者とこまめに連絡を取りながら、選考状況や企業側の意向を伝えています。
しかし、企業自身からのひと言があるかないかで、候補者の印象は大きく変わります。
以下のような対応が、候補者の気持ちを前向きに保つうえで効果的です。
1. メッセージやメールで「興味がある」ことを伝える
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「現在も非常に興味を持っていること」
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「選考に時間がかかっている理由」
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「ご理解とご協力への感謝」
こうした一言があるだけでも、候補者の不安はぐっと軽減されます。
2. オフィス訪問や社員との面談を提案する
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面接順を調整して先にチームメンバーと会ってもらう
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オフィスツアーやカジュアルな対話の場を設ける
“自分が働く未来”を具体的にイメージしてもらうことで、企業への親近感を高めることができます。
3. 気軽な面談やランチなど、交流の機会をつくる
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オンライン面談で企業の雰囲気を伝える
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軽食をともにしながら、仕事以外の目標や希望を知る
候補者の価値観やライフプランを理解する機会にもなり、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
「採用プロセスにひと工夫」で、優秀な人材を逃さない
候補者の気持ちが離れてしまうのは、採用フローそのものではなく、「自分がどう扱われているか」に起因することが多くあります。「この会社は自分に本気なんだ」と伝わるような行動を、企業側が1つでも増やすことが、採用成功への近道です。
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