投稿日:2026.01.09 最終更新日:2026.01.13
英文履歴書(レジュメ)の書き方ガイド
目次
はじめに ‐ 日本語履歴書との違いを理解する

日本語の履歴書は氏名や生年月日、学歴など決まった欄に沿って記入するのが一般的ですが、英文履歴書(英語レジュメ)は履歴書と職務経歴書を一体化した自由形式の書類です。応募先企業に合った形に編集できることが特徴であり、日本語履歴書とは異なり顔写真や年齢・性別・家族構成などの個人的な情報は記載しません。志望動機や自分の売り込みはカバーレターに書き、レジュメでは自分の実績と能力を中心に簡潔にまとめることが求められます。また、英文履歴書は手書きではなくパソコンで作成するのが基本です。
英文履歴書のフォーマットを選ぶ
クロノロジカル(年表形式)レジュメ
クロノロジカル・レジュメは逆年代順(リバースクロノロジカル)に職務経歴と学歴を記載する形式です。職歴にブランクがなく、同じ職種でキャリアアップしたい人に適しています。職歴や学歴は最新のものから順に並べ、過去からさかのぼる日本式履歴書とは順番が逆になる点に注意しましょう。
ファンクショナル(スキル重視)レジュメ
ファンクショナル・レジュメは、職務やスキルをテーマ別に整理するスタイルです。技能や実績を強調したい場合、新しい業界に転職したい場合やブランクがある場合に適しています。職歴や学歴の詳細よりも、プロジェクトや実績にフォーカスし、スキルセットを箇条書きで示します。
コンビネーション(混合形式)レジュメ
コンビネーション・レジュメは、クロノロジカルとファンクショナルの両方の特長を取り入れた形式です。最初にスキルや業績をまとめ、その後に職歴や学歴を逆年代順で記載します。キャリアの長い人やキャリアチェンジを目指す人に向いており、スキルと経験をバランス良くアピールできます。
英文履歴書に必須のセクション
英文履歴書では、採用担当者が求職者の経歴を効率よく読み取れるよう、セクションごとに見出しを設けます。以下が基本的な構成要素です。
Contact Information(氏名・連絡先)
一番上に大きめのフォントで名前を記載し、その下に住所・電話番号・メールアドレスなどの連絡先を記載します。住所は英語表記で、番地や町名を先に書き、市区町村・都道府県の順に記述します。国際的な応募では国番号(日本なら +81)を忘れずに付けましょう。写真や生年月日、性別などは不要です。
Career Objective/Professional Summary(希望職種または経歴要約)
応募する職種やキャリア目標を1~2行でまとめる「Objective」か、関連する経験や強みを短い段落で紹介する「Summary」のどちらかを記載します。職務経験が浅い場合はObjectiveが有効で、経験豊富な場合はSummaryで自分の強みを端的に伝えましょう。主語は省略し、動詞や名詞句から始めるのが英語らしい書き方です。
Work Experience(職務経歴)
会社名・所在地・在籍期間・職位を明記し、下に業務内容や成果を箇条書きします。採用担当者は実績を重視するため、売上高や達成率、削減率など具体的な数値を用いて成果を示すことが推奨されます。箇条書きの書き出しにはAction Verbを用いて動的な印象を与えましょう(例:Developed, Achieved, Reduced)。
Education(学歴)
学歴は最終学歴のみを記載するのが一般的です。大学名と学位、専攻、所在地、卒業年月を逆年代順で記入します。
Skills/Qualifications(資格・スキル)
応募する職種に関連する資格やスキルのみを掲載します。資格は正式名称・取得年・発行機関を明記し、ITスキルや語学スキルはレベルやスコアを添えて具体的に示します。資格がない場合でも、リーダーシップや問題解決能力、特定のソフトウェアの経験など業務に役立つスキルを箇条書きで記載しましょう。
Additional Information(特記事項)
受賞歴や資格以外の活動、ボランティア経験、趣味など、職務に関連してプラスになる情報を補足する欄です。採用担当者が人物像を知る助けになり、ボランティア活動は海外企業で高く評価されることもあります。一方、応募職種に関係のない情報やプライベートな内容を書き過ぎないよう注意しましょう。
書き方のポイントと注意点

結論ファーストでアピールする
英語圏ではローコンテクスト文化が根付き、結論を先に述べるスタイルが好まれます。レジュメでもアピールしたい実績や強みを冒頭に置き、採用担当者が数秒で価値を判断できるようにします。日本語のように背景から書き始めると要点が伝わりにくくなるので注意しましょう。
箇条書きと簡潔さを徹底する
履歴書は応募先企業の要件に合わせて最小限の情報で構成します。長い文章は避け、箇条書きで整理することで読みやすくなります。不要な修飾語や接続詞を省き、成果やスキルのみをシンプルに記述しましょう。
数値とAction Verbを使って実績を強調
成果を説明するときは、売上を何%増やしたか、新しいプロセスで何日短縮したかなど数値を提示します。文章の出だしには動詞を使い、能動的でインパクトのある印象を与えます。
応募先に合わせたキーワードを盛り込む
近年、多くの企業が採用管理システム(ATS)を使って書類選考を行います。求人票や職務要件に記載されているキーワード(スキル、経験、ツール名など)をレジュメ内に盛り込むことは、採用管理システム(ATS)の選考においても重要です。
記載すべきでない項目を知る
英語履歴書では、写真・生年月日・性別・家族構成・希望給与などの個人情報は基本的に書きません。また、趣味や特技などプライベートな内容を記載する場合は、応募職種に関連し採用企業にメリットを感じてもらえるものに限定します。志望動機や給与交渉はカバーレターや面接で伝えましょう。
日本語の直訳を避け、英語らしい表現にする
日本語の職務経歴書をただ翻訳するのではなく、英語圏の履歴書に合わせて書き換えることが大切です。日本語の履歴書や職務経歴書をそのまま訳すと不自然になりがちなので、英語らしい語順や動詞を意識し、不自然な直訳を避けましょう。可能ならネイティブスピーカーや専門家にチェックしてもらい、自然な表現にブラッシュアップします。
フォーマットとデザインの基本
用紙サイズ・ページ数・フォント
英文履歴書は一般的にA4サイズ1~2ページにまとめます。経験が豊富な場合や学術・医療業界などでは2ページまで許容されます。フォントはArial、Times New Roman、Calibriなど読みやすいものを使用し、本文は10〜12pt、見出しは本文より大きめに設定します。色は黒のみとし、過度な装飾を避けます。
見出しの使い方と余白
各セクションは太字または大文字で見出しを付け、行間や余白を適度に設けて読みやすくします。氏名や主要な項目はフォントサイズを大きくしたり太字にしたりして目立たせます。段落と箇条書きの間にスペースを空け、情報が詰まり過ぎないよう配慮することで、採用担当者が短時間で内容を把握できます。
英文履歴書作成のステップとチェックリスト
- フォーマットを選ぶ – クロノロジカル・ファンクショナル・コンビネーションの中から、自分のキャリアや応募先に合う形式を選びます。
- 情報を整理する – 履歴書に載せる職歴・学歴・スキル・資格・実績をリストアップし、不要な情報を除外します。
- 各セクションを記入する – Contact Information、Objective/Summary、Work Experience、Education、Skills、Additional Informationの順に記載します。
- テンプレートを活用する – インターネット上で公開されている履歴書テンプレートやサンプルを参考にレイアウトを整えます。自分用にカスタマイズして見やすいデザインを実現しましょう。
- 書式・レイアウトの調整 – 行間や余白を統一し、強調する部分は太字に、箇条書きはハイフンまたはドットで揃えます
- スペル・文法の確認 – 文章全体を読み返し、スペルミスや文法の誤りがないかをチェックします。スペルや文法の確認に加え、動詞の使い方や主語の重複を避けるといったポイントを盛り込んだチェックリストを活用すると、完成度の高いレジュメに仕上がります。
- ネイティブチェックや第三者の校正 – 可能ならネイティブスピーカーやプロの校正者に確認してもらい、自然な英語表現に修正します。
- 応募ごとのカスタマイズ – 応募先企業や職種に合わせ、キーワードや強調する実績を調整します。ATS対策として、求人情報に記載されたスキルや経験をレジュメに反映させます。
英文履歴書で役立つ英語表現集

学部・専攻・職種の英語表記
履歴書には大学の専攻や職種・部署名を英語で記載します。たとえば、経済学部なら “Bachelor of Economics”、文学部なら “Bachelor of Arts in Literature” のように表します。
部署や職種は、人事部→”Human Resources Department”、人事部長→”Head of HR” など、英語圏で一般的な表記を使用します。
専攻分野や職種名の英語表記は参考資料を参照して正しい名称を調べ、レジュメに反映させることが大切です。
Action Verb(動作動詞)の例
英文履歴書で実績を強調するには動作を伴う動詞を使います。代表的なものには以下のようなものがあります。
Created – 新しいプロジェクトや製品を「創出した」
Achieved – 目標や成果を「達成した」
Reduced – コストや時間を「削減した」
Developed – 企画やシステムを「開発した」
Managed – チームやプロジェクトを「管理した」
Improved – 業務やプロセスを「改善した」
Coordinated – 部門間の連携やプロジェクトを「調整した」
これらの動詞を中心に用いることで、主体性や結果を強調することができます。
避けたい表現・曖昧な表現
Responsible for, Worked onなど曖昧な動詞ばかり使うと、具体的な実績が伝わりにくくなります。可能な限り結果や成果を示す動詞に置き換えましょう。
冗長な表現や日本語的な言い回しは避け、英語ネイティブに通じるシンプルで明確な文章を心がけます。
よくある質問とケース別アドバイス
写真や年齢は本当に必要ない?
日本では写真欄がある履歴書が一般的ですが、欧米では履歴書に写真を添付しないのが通常です。年齢や性別に関する情報も不要です。採用に関係しない個人情報は差別を生まないためにも記載しないのが国際標準です。
志望動機や給与希望はどこに書く?
志望動機や希望年収、勤務地などの条件はカバーレターや面接で伝えます。英文履歴書では職務経歴とスキルのアピールに集中しましょう。
新卒・職歴の浅い場合の書き方
職歴が少ない場合は、インターンシップやボランティア、学内プロジェクトでの役割をWork Experience欄に記載し、リーダーシップや成果を数値で示します。また、教育欄を詳しく書き、専攻や卒業研究の内容、学業で得たスキルをアピールすると良いでしょう。
転職回数が多い場合の対処
転職回数が多い場合は、職歴の一覧を書くだけでなく、まとめて活かせるスキルや実績を最初に紹介するファンクショナル形式やコンビネーション形式を検討します。共通する実績やキーワードに焦点を当て、応募先に関連の薄い経験は簡潔にまとめます。
まとめ
英文履歴書は、日本語の履歴書・職務経歴書とは構成も書き方も大きく異なり、採用担当者に伝えたい実績やスキルを自由形式でアピールできる重要なツールです。応募先や職種に合わせたフォーマットの選択、必要な情報の整理、Action Verbを用いた成果の強調、不要な個人情報の削除、ATSを意識したキーワード選定など、いくつものポイントを押さえる必要があります。完成した履歴書はスペルや文法を見直し、ネイティブチェックを受けるなど第三者の視点でブラッシュアップしましょう。最後に応募企業ごとにキーワードや強調点を調整し、カバーレターやオンラインプロファイルを準備すれば、採用担当者に訴求力の高い応募書類になります。
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